国立情報学研究所 佐藤教授が語る「クラウドコンピューティングの将来動向」(クラウドサービス編)」という記事を読んで。

彼の意見によると、

1,クラウド以前は、企業が業務用のシステムを内製したかった場合、「開発」と「運用」の両方をしなくてはならなかった。2,しかし、クラウドサービスを使うことで、企業は、内製しても「運用」しなくてもよくなる。
3,その結果、新たに業務用システムの内製に踏み切る企業が出てくるだろう。
4, そういった企業は、同業他社や関連業種に自社の内製システムを販売することも検討するだろう。業務内容もそれほど変わらないので、比較的容易に他社に売り込めるだろうし、クラウドならば簡単に外部からリソースを調達することも簡単であるから。自社の開発コストを、同業他社へのシステム利用料で調達する企業も出てくるのではないか?5,しかし、 企業間には、「上下関係」みたいなものがある。元請けから下請けが、システム利用を勧められた(強制された)場合、断れるか?そういった、「上下関係」でシステムが納品された場合、受注企業(クラウドシステム開発側)に、財務情報なども握られてしまうのではないか?

といった感じ。
うーん、趣旨はわかるんだけれど、そんなふうになるかなぁ?
類似した業務を行う他社でも(僅かなカスタマイズで)使える程度に汎用的な業務システムを作るためには、結構、きちんとした(抽象的なレベルでの)業務分析が必要になる。それは案外難しい。他社でも使えるように汎用的に作るってのは、机上で考えられるほど簡単ではないのだ。
それは、要するに、パッケージとして販売されるソフトを作るのと同じことだからだ。自社の業務で使っているソフトをパッケージとして販売する企業は、現実には、それほど多くない。

クラウドで他社を支配していくってのは結構難しい事ではないかな、と思う。