ブログにして人に読んでもらうには、ひとりよがりな、分り難い文象なんだけれど、自分の今の考えていることのメモとして。

最近、新しい仕事、えーっと、健康管理のためのシステム開発なんだけれど、に手を出して、もちろん、手を出したからには、しっかりした仕事をしたい、立派なものを作りたいと思っているんだけれど、そして、もちろん、きっと出来ると思って手を出したんだけれど、本当にできそうなのか、自信がない部分もあったんだ。

最近、その分野で仕事をしているいろんな人に会っているんだけれど、なんとなく、この分野で自分にしかできない感じの事ってのが、わかってきた気がする。それは、なんというか、トータルなサービスのデザインみたいなこと。なんというか、この、健康絡みの情報システムについて、求められる全体像みたいなイメージを持っている人間ってのがほとんどいないんだなって気がついたんだ。というか、これについて、ずっと考え続けてきた人間は、そもそも、それほど多くないんだ。

railsがらみの勉強で、最近、ときどき立ち寄るサイトに、こういう文があった。

ボーイング社の飛行機はアメリカ製だが、中身の大部分は日本製である。ではなぜ日本で飛行機を作らないのか。正解は作らないのではなく、作れない。日本では誰も飛行機全体を作った経験がない。故に優秀な部品は作ることができても、飛行機を作り空を飛ばすことはできない。

このブログの管理者の大学時代の指導教官が言った言葉だそうだけれど、すごくよくわかる。最高の部品を組み合わせて作られるものが必ずしも最高の製品とは限らない。たとえば、最高のエンジン、最高のシート、最高の。。。を組み合わせて作られる自動車は、得てして、最低のシロモノになる。全体の統一されたコンセプトを持たないせいだ。
最高の部品を作る才能とは別に、全体をデザインする才能というのも、それはそれでニーズがある。僕が、周囲から必要とされているアドバイスのたぐいは、たいてい、これだ。これまで、医療っていう、そういう才能を求められることが少ない世界にいた時間が長かったんであんまり自覚していなかったんだけれど(医療業界が、そういう「サービス全体のデザイン」を必要としない理由は、それはそれで、面白いと思う。多くの診療科で、いわゆる「診断学」が、トータルデザインを代替しているのだ。)、そういう行き方が自分には適しているんだと思うようになった。